ナッツ北原㊙ダイアリー

恵方巻を味わって食べたことがない。

「アドルフに告ぐ」を読んだ。

 手塚治虫原作の漫画「アドルフに告ぐ」が kindle store のセールで割引されていたから、買って読んでみた。この漫画は自分がもっと幼い時に兄が読んでいたため、自分も読もうと思ったが、テーマが重すぎてすぐに投げ出してしまったことを覚えている。何せこの漫画は、かの有名なドイツの軍人アドルフ・ヒトラーと彼と同じ苗字をもつゲルマン民族のアドルフ・カウフマン、ユダヤ人のアドルフ・カミルの3人の運命を描いているからだ。手塚治虫本人の日本軍やナチス政権、戦争への痛烈な批判も込められている。そして、それを差し置いて圧倒的な物語としての面白さがある。戦時中の民族に囚われた価値観や交錯する登場人物の思惑、戦争に向かっていくにつれ、熱狂し始める人々。スリリングな展開がどんどん加速していき、特に後半部分は全く目が離せない。

人種差別や処刑、レイプなど目を覆いたくなるようなシーンも多いが、政治的思想を含めすべての描写を包み隠さずに書き出してくれた作者と出版社に感謝したい。もし自分が外国人だったら、思想の食い違いからこの作品を好きになれなかったかもしれないし、そもそも手塚作品をお目にかかる機会すらなかったかもしれない。自分がどれだけ幸せか、忘れないようにしないといけない。

 

 

 「アドルフに告ぐ」をネットで調べたら、田原総一朗の公式サイトがヒットした。

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スタイリッシュなレイアウトでちょっとびっくり

 あなたは知ってましたか?田原総一郎がブログをやっていることを。自分の意見を10年ほど定期的に発信し続けているようだ。自分も見習って更新を怠らないようにしなくては。